VM上のLVMをリサイズ
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ダウンロード用のサーバーのシステムディスクが枯渇してしまったため、容量を拡張しました。
拡張手順
停止しても問題ないサーバーのため、VMを停止してからライブブートできるメディアを利用してVMを立ち上げます。今回は、Ubuntu Server 20.04 LTS Live Serverを使用しました。
パーティションのリサイズ
fdiskや、gdiskを用いて、パーティションをリサイズします。
対象のLVMで利用されているパーティションを一度削除し、新しくパーティションを作成します。開始セクターは削除したパーティションと同じ値を利用し終了セクターを新しい値に設定してください。
「partx」でパーティションテーブルのサイズを更新します。
gdisk
でパーティションを再作成しましたが、メモリー上のテーブルではもとの値のままです。partx
コマンドを利用してメモリー上のパーティションテーブルをディスク上のもので更新します。
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おそらく
partx
を利用せずに、ioctl
でもテーブルの再読込は可能です。
lsblkで拡張されたことを確認
目的のデバイスのSIZE項目が更新されていればOKです。
物理ボリュームに対して拡張を行う
pvresize
コマンドで物理ボリュームを拡張します。
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pvdisplay
で変更を確認します。
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論理ボリュームの拡張
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lsblk
でか確認すると、対象のLVMボリュームが拡張されているのが確認できます。
ファイルシステムの拡張
e2fsck
でfsckを実行します。
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確認などのプロンプトが出たら、Enterしてください。
resize2fs
でextファイルシステムを拡張します。
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リサイズは完了
通常では、この段階でシステムのリサイズは完了しています。再起動をかければおそらく起動します。
ですが、何らかの手違いでBIOSブートパーティションが損傷してしまったため、私のVMではGRUB画面でフリーズしてしまいました。
ブートパーティションの復旧
grub-install
を実行するとエラーで弾かれたため、原因を調べたところ、ブートパーティションが消えていました。
再度、ライブCD等で起動し対象のディスクに対してgdisk
します。
新しいパーティションを作成し、開始セクターを一番小さい値(34)に設定、終了セクターを開始セクターから一番大きい値(2047)に設定しました。
GUIDは、EF02 (BIOS boot partition)に設定します。
既存のファイルシステムをマウントし、chroot
後、grub-install
を実行したところ問題なくシステムが立ち上がりました。
終わりに
Linuxシステムの場合、ルートのファイルシステムが読める状態であれば復旧が可能です。幸い、起動できなくて、泣く泣く再インストール等の経験はまだありませんが、一応保険としてバックアップを取るクセを付けたいですね。
Author almajiro
LastMod 2022-12-13